Black or White
高松市木太町の「木太デンタルクリニック」です
長尾街道沿い、一瞬道路標識と見間違うような青い「歯」の看板が目印です
入り口横の黒板にはなぞなぞを出しているちょっと変わった歯医者さんです
こんにちは
歯科医師の「山下 智弘」です。
小学生の時は生粋の阪神ファンでした。白黒の縦縞ファンです。
新庄剛志選手が憧れでした。
新庄選手といえば赤いリストバンドが特徴でしたが、笑った時に見える真っ白い歯も特徴的でしたね!
ところでみなさん、ヒトが歯を失う原因って何かご存知ですか?
平成17年のデータだと、全体の約4割が歯周病、3割が虫歯、そして1割が歯の破折となっています。一昔前より中高年以降の方の残存歯数は増えているため、歯周病や破折による歯の喪失割合は年々増えています。おそらく平成17年のものより破折による喪失の割合は増えていると考えられます。
近年ニュースや雑誌、SNSで「ブラック企業」という言葉をよく目にします。2018年1月に10年ぶりに改訂された広辞苑にも「ブラック企業」が追加されました。「ブラック企業」とは明確な定義があるわけではありませんがサービス残業や休日を返上しての長時間労働、パワハラ、従業員の心身の健康に対する配慮が低い劣悪な労働環境の意味合いで使われることが多いですよね。
ここでお口の中を考えてみましょう!
一番早くに生えてくる永久歯(大人の歯)はだいたい6歳前後で生えてくるので別名6歳臼歯と言われています。40歳の方のお口の中と仮定すると、その6歳臼歯はおおよそ34年間も働きっぱなしということです。
また寝ている時に「歯ぎしり」をしたり、野球やゴルフ、仕事で重いものを担いだりして奥歯を「くいしばる」方は食事以外でも歯を酷使しているということになります。まさしく歯にとってみれば「サービス残業もしくは休日を返上しての長時間労働」ということになります。
さらにお口の中には熱いもの、冷たいもの、酸性のもの、硬いもの様々な条件のものがオーナーの食欲のままに運び込まれ咀嚼することを強要されます。これは歯にとってみれば「パワハラ」以外の何物でもありませんね。
さらにさらに34年間も働きっぱなしだと歯もヒトと同じで疲弊しています。ヒトによっては歯周病が進んで歯がグラグラしていたり、被せが入っていたり、歯の表面にヒビがはいったり、表面が欠けていたりします。20歳の頃とは歯の状態が変化しているにもかかわらず若い頃と同じように大好きな硬いスルメやおせんべい、ピーナッツなどを食べたり、はたまた歯で瓶ビールの蓋を開けてみたり…まさしく「従業員の心身の健康に対する配慮が低い劣悪な労働環境」ですね
まさしく歯にとってお口の中は終身雇用の「ブラック企業」なのです!
いち「オーナー」として、従業員である「歯」のことを考えて、かかりつけの歯科医院で定期検診を受け、しっかりとご自身の「歯」のことを理解してあげてくださいね!場合によってはマウスピースや入れ歯を勧められることがあるかもしれません。しかし、それがお口の中で頑張っている「歯」のためにもなりますのでオーナー自身も頑張ってくださいね!
新しい電動歯ブラシの取り扱いを始めました!
新型ということでとにかく小型で軽くて扱いやすいです。
僕自身、週に数回電動歯ブラシを用いることで手磨きでは得られない歯の表面の
ツルツル感に満足しています。値段もお手ごろ価格にしていますので電動歯ブラ
シに興味がある方は是非当院で手にとってみてくださいね!
「ブラック企業」でも歯と向き合うことで素敵な「白い歯」を保ちましょうね
つづく
歯=労働者に例える。
非常に分かりやすいご説明ありがとうございます