学校歯科健診に行ってきました
こんにちは!
高知県大豊生まれ
はちきん歯科医師 「山下雅(みやび)」です。
香川県高松市「木太デンタルクリニック」で勤務しています。
先日、高松市の保育園へ歯科健診に行ってきました。
一生懸命にお口を開けてくれる子ども達の姿はとっっても可愛らしいもので、癒されました♪
歯科健診って何するの?
皆さんも6月頃に学校や保育所で行われる歯科健診、おぼろげながら記憶にあるのではないでしょうか?
一列に並ばされて、歯医者さんがお口の中を見て、「いーマルしーマル…」とかブツブツ言って、終わるやつです。後で紙もらって、「歯医者さん行ってねー」って言われるやつ、あれです。
学校や保育所で行われる歯科健診は、歯科医院を受診しての定期検診と違い、スクリーニング(ふるいわけ)の役割を持っています。お口の中にむし歯や噛み合わせなどの問題が無いかどうかを、ザーッとチェックしていくのです。そして、何か問題がありそうな怪しい場合には歯科医院受診を勧めます。
正直、学校での歯科健診では、お口の中を明るく照らす大きなライトもありません。奥歯なんかは見えにくく、むし歯を確定できるわけではありません。ちょっとした影でも、むし歯か怪しい場合にはむし歯にチェックが入る場合があります。
むし歯があると言われても、経過観察が適応な初期むし歯であったりする場合もありますが、なにかしらにチェックがあった場合は歯科医院を受診してくださいね。
むし歯は減ってきている
昔に比べると、子どものむし歯は格段に少なくなっています。
集団における1人の永久歯のむし歯の平均本数を表す「DMFT指数」というものがあります。12歳でのDMFT指数は
1993年で3,6本、2005年で1,7本、2016年で0,2本
どんどん減ってきています。
むし歯ゼロのお子さんも多いです。
これは、昔に比べて、むし歯に対する意識が高まり、フッ素の活用や食生活、生活習慣の改善、歯みがきの習慣などが広まったためと思われます。
ただ、だからといって、我が子もむし歯にならないだろうと思うのも違います。むし歯がある子は、何本も存在することも事実です。
現在の子供に多いお口の問題
その代わり、と言ってはなんですが、最近の子どものお口の中の傾向としては歯並びの悪化が見られます。多くは、歯が並びきらずにガタガタになっている、なるであろうと予測されるものです。
乳歯は、隙間があって並んでいるのが正常です。
2〜3歳になると、すべての乳歯が生えそろいますが、永久歯に生え変わるまでの間、顎は成長を続け、乳歯の間に少しずつすき間ができてきます。これを「発育空隙」と言い、乳歯よりも大きい永久歯に生え変わるため必要なすき間です。
乳歯の段階ですき間なく綺麗に並んでいると、「歯並びキレイだね」と思うかもしれませんが、小学生になって歯の生え替わりが始まると、途端にガタガタしてきます。
イメージ写真のように、永久歯のスペースが十分になくて、歯並びの内側から生えてきて、初めてびっくりされる親御さんもいらっしゃいます。
子供の歯並びのためにできることはある?
子どもの歯並びを良くするために、何かできることはあるのでしょうか?
これについては長くなりそうなので、次回、書こうと思います♪
もし、分からないことがあれば、歯科医院で相談してみてくださいね。
お悩みが1つでも解決すればいいなと思っています。
診察で女医希望の場合は、電話でご予約の際に女医希望とお伝えください。診療できない曜日や時間帯があります。