手足口病

はちきん歯科医師の山下雅です。
今回は緊急でブログを書いています。
手足口病警報発令中です。
仏生山の大名行列

こんにちは!

高知県大豊生まれ 

はちきん歯科医師 「山下雅(みやび)」です。

香川県高松市「木太デンタルクリニック」で勤務しています。

朝晩は涼しくなり、秋の気配が感じられるようになりましたね。金木犀のいい香りが漂っています。

今回は、最近周りで流行っているらしい、「手足口病」に2歳の娘がかかったので、それについて書きます。

手足口病とは

その名の通り、手のひらや足の裏、口の中などに小さな水ぶくれのような発疹(ほっしん)ができる感染症です。

原因はコクサッキーウイルスやエンテロウイルスといったウイルスへの感染です。感染者の咳やくしゃみの飛沫を吸い込む「飛沫感染」や、手に付いたウイルスが口や目などに入る「接触感染」します。主に夏に流行して、2歳以下が半数を占め、5歳までの子どもがかかることが多いです。 感染すると、3〜5日間ほど無症状の潜伏期間があり、その後症状が現れます。1週間〜10日ほどで軽減していくことが多いです。

手足口病の症状

手のひらや足の裏、口の中などに小さな水ぶくれのような発疹が出ます。ひざの裏、おしりなどにもできることがあります。

特に口の中にできた水疱は破れやすく、口内炎ができることがあります。

お口が痛くてごはんが食べられなかったり、水分が取れない場合があります。赤ちゃんや乳幼児の場合はきげんが悪くなります。

熱は1/3の割合で出ますが、38度以下のことがほとんどです。

まれに無菌性髄膜炎などの合併症を起こすことがあるため、重症化しないように注意しましょう。

高熱が2日以上続く、嘔吐する、頭を痛がる、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が早くて息苦しそう、水分が取れずにおしっこが出ない、ぐったりとしている

などの症状がある場合は、医療機関への受診をおすすめします。

2歳の娘の場合

周りで手足口病が流行っていると聞き、「まだかかったことないなあ…」と思っていた矢先、手足にポツポツが。

「ありゃりゃ、これは手足口病かも」と思っていると、次の日、そして発症から3日目にはさらに発疹が増えていき、小さい水ぶくれのようになってきました。足の裏にも発疹ができて、いつも走り回るくらいに元気な娘も、違和感があるのか、「痛い」と言って(本当に痛いのかどうかは不明)、抱っこしている時間が多くなりました。おしりにも発疹が広がっていきました。

発熱はなく、食欲は普段より少し少なめかな?くらいでした。

4日目になると「歯が痛い」と言ったので口の中を見ると、舌の先端の左右側面に口内炎が。

ただ、水や牛乳も飲みますし、子ども用のカレーをガツガツ食べていたので、痛みよりも食欲が勝っているようでした。

鼻水と咳も少しあったのと、「足が痛い」というので、念のため小児科を受診すると、やはり「手足口病」の診断。(ソックス履かせたら小児科の待合で跳ね回っていました。痛いんじゃなかったんかい!汗)鼻水と咳は、風邪も併発しているためそれが原因とのことでした。

基本的には対処療法とのことで、鼻水や咳を出しやすくするお薬と、「痛い」という発疹部分にはおむつかぶれにも使えるような塗り薬を出していただきました。

ただ、小児科の先生曰く、発疹部分は基本的には痛みはないらしく、足で地を踏ん張った時の「違和感」を「痛い」と表現しているのかもしれないとのことでした。

5日目になるとすこしずつ発疹が枯れはじめ、6日後にはまだまだ発疹はあるものの、普段通りに過ごせるようになっていました。

ふう〜、一件落着!

…と思いきや、4歳息子の手足に発疹がポツポツ。笑

おそらく、99%、手足口病がうつったのでしょう。

このブログを書いている現在、4歳息子が発症してから3日目です。

4歳息子の場合は、発熱はなく、手足の発疹はそれほど出ていないのですが、運悪く舌を噛んだことが重なって口内炎になったのか、水疱を噛んで口内炎になったのか、舌の右側面にでっかい口内炎ができて、それはそれは苦しんでいます。

水がしみる、ストローで飲もうとしても空気が舌の痛いところに当たる!「どうやって食べればいいの〜〜〜!!!???泣」と泣いて困っています。

全く食べられないわけではなく、雑炊、プリン、アイスなどを、少しずつ、顔を傾けて工夫して食べています。食欲に負けてハンバーガーをかじったりもしているので、ひとまず経過をみているところです。

口内炎に塗る薬もあるのですが、塗ると気持ちが悪いようで塗ろうとしません。

手足口病の治療法

特別な治療方法はありません。脱水症状や皮膚症状の悪化を起こさないように対処療法を行なっていきます。

身体の発疹部位は、基本的にはあまり痛みはないことが多いと小児科の先生が教えてくださりましたが、症状はさまざま個人差があると思います。発熱でしんどい場合は解熱剤、痛みがひどい場合は鎮痛剤、水ぶくれに対しては塗り薬を使用することもあります。

口の中にできた水疱がつぶれてできた口内炎(潰瘍)がひどい時には、食べ物や飲み物を嫌がることがあります。

熱いものやオレンジジュースなど酸っぱいもの、辛いもの、塩気の強いもの、固いものは避けるようにしてください。

柔らかく煮たうどんや豆腐、バナナ、プリンやゼリーなど、あまり噛まずに食べられるものがおすすめです。

何も飲まない、食べないでいると、脱水症状を起こすことがありますので注意してください。

歯みがきも気になりますが、数日のことですので、嫌がる場合は無理しないでくださいね。

できる場合には、痛い部位に当たらないよう、慎重に、優しく、ササっと歯みがきしてあげてください。

手足口病の予防法

日頃から手洗い、うがいをしっかり行うことが基本です。また、症状が回復した後でも排泄した便には2〜4週間ほどウイルスが潜んでいるため、おむつ交換した後は石鹸やハンドソープでしっかり手洗いしましょう。また、タオルの共用は避けたほうがいいようです。

とはいえ、「うつらないように予防」なんて、ぶっちゃけ、子どもが小さいと完全には難しいですよね。昨夜、寝ぼけた娘にかきつかれて、あやうくキスしそうな距離でした。絶対にウイルスもらってるわ…汗

大人にも感染することがあり、その場合は子どもよりも症状が重くなりやすいようです。

関節痛、筋肉痛、高熱、手足の発疹の痛みが強い場合も。できる範囲で、気をつけてくださいね。

最後に

今回は、リアルタイムでの子どもの様子もふまえて「手足口病」の体験談について書いてみました。

お悩みが1つでも解決すればいいなと思っています。

診察で女医希望の場合は、電話でご予約の際に女医希望とお伝えください。診療できない曜日や時間帯があります。

金木犀。花言葉は「謙遜、気高い人、真実」

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