「ママ歯科医師による歯のお話会」をしました!
こんにちは!
高知県大豊生まれ
はちきん歯科医師 「山下雅(みやび)」です。
香川県高松市「木太デンタルクリニック」で勤務しています。
梅雨が明けて、毎日とても暑いですね。
しばらく子供に風邪をうつされて寝込んでいました。子供の風邪ってどうしてあんなに強力なのでしょうか…今のところ、100%の確率でうつされています。
先月、6月18日に、香川県高松市ぼっこ助産院の『おやこひろば ひなたぼっこ』で、お子さんを持つママに向けての「ママ歯科医師による歯のお話会」をさせていただきました!
コロナの影響もあり、予約制で人数制限もあったのですが、ZOOMでも1人のママさんが参加してくださいました。私自身、ZOOMでの会議やオンラインセミナーは何度か受けましたが、小さいお子さんを持つママにとっては、出かけずとも自宅でこういうお話や交流ができるのは非常に便利だなと思いました。(子供のご機嫌が続くかはまた別ですが…)
さて、歯のお話をした後は恒例の質問タイムなのですが、皆さん、それぞれ、いろんなことで悩んでらっしゃるんだなと感じました。もちろん、私も知らないことや、一緒に悩んでしまうこと、「へー!!そうなの!?」と驚くことも多く、いつも私の方が学ばせていただいています。
質問の内容としては、「子供が歯みがきをとっても嫌がりますが、どうしたらいいでしょうか?」というものが多かったです。
歯みがき、嫌がりますよね。自己主張を始める時期や、イヤイヤ期であったりと、子どもは成長の過程で様々な変化が起こります。赤ちゃんの時からずーっと歯みがきを一切嫌がらない子どもの方が珍しいと思います。
悩んでいるママに、少しでも気が楽になる(かもしれない)考え方のポイントを3つお伝えしたいと思います。
【1、歯みがきは嫌で当たり前】
歯みがきは、基本的には嫌なものです。
じゃあなんで大体の大人がしているのか?というと
①習慣
②理性(やらなければどうなるか分かっている)
この2つがあるからです。
逆に言えば、大人でも、この2つのうちどちらかが欠けている場合はうまくいっていません。
子どもは、この①も②も最初からありません。なんなら、何度やってもなかなか
身に付きません!笑
でも、親の役割は、この2つができるようになるように育ててあげることです。歯みがきを、『今日明日、完璧にしなければいけないtask』ではなく、『躾のうちの1つ』と考えてみてください。
躾って、すぐには身に付きませんよね。何度も何度も繰り返して、少しずつできるようになるものです。
大丈夫、1日磨けなくたって、すぐにむし歯になるわけではありません。
【2、むし歯予防という広い目線で考える】
そもそも、なぜ必死に歯みがきをするのか?
子どもにむし歯になってほしくないからですよね。痛い思いをしてほしくないからですよね。
私も一緒です。
でも、「歯みがきさえ完璧にしておけば絶対にむし歯にならない!」わけではありません。
むし歯は、食べるものや食事の頻度、飲み物、周りの大人のお口の状態、本人の唾液のむし歯に対する抵抗力などが複雑に関係して発生します。
歯みがきができない以外に、むし歯の原因になるようなものはありませんか?
甘い飲み物やスポーツドリンクをダラダラ飲んでいませんか?
もちろん、仕事や生活スタイルなど、様々な事情で、「これ以上改善できない」「これは止められない」こともいっぱいあると思います。
でも、歯みがき戦争で毎日ヘトヘトになって、「ああ…また歯みがき全然できなかった」と凹むよりは、少しでも、「今は歯みがき全然させてくれないけど、代わりにこれで対策してるからちょっとマシなはず!」と思えるほうが、ママの心が楽になるのではないかなと思います。
歯みがき以外の生活習慣を一度見直してみると、新たな発見があるかもしれません。
【3、いろんな方法を試す、究極割り切る】
もうすでに実行されているママがほとんどだとは思いますが…あれこれと方法を試してみると、1つや2つ、ヒットするものがあるはずです。(多分)
私の息子は今、1歳7ヶ月ですが、1歳の頃よりも歯みがきを嫌がることが多くなりました。自我の芽生えかなあ。
自宅で実際にやっていることは、①甘いフッ素だよ〜と、フッ素入り歯みがき剤で誘う、②褒めて褒めまくる、③歌を歌う(決まった曲でも、アニメでも、何でも思いついたもの、歯みがきバージョンに替え歌もしちゃいます)、④メルカリで買ったこどもチャレンジのしまじろうの歌付きミラーを使う(毎回使うと慣れそうなので小出しに笑)、⑤それでもダメなら両足と手で押さえる
この5パターンを交互に使っています。
他にも、ぬいぐるみに歯みがきをしたり、ママに歯みがきをしてもらったり、(まだ試していませんが)ご褒美タブレットを使ったり、動画を見せたり…
最近では、ネットにも多く情報が載っていますので、片っぱしから試すのもアリだと思います。
そして究極は、今だけと割り切って、両足と手で押さえて短時間で磨いてしまうこともアリだと思います。ただし、笑顔は忘れずに。
いかがでしょうか?少しでも参考になればと思います。
私の息子も、これからイヤイヤ期にさしかかると、もしかしたら今と同じ方法では歯みがきができなくなるかもしれません。その時はまた追ってブログに書きます!!
質問があれば、何でも聞いてくださいね。
ぼっこ助産院では、いろんな講座を開催しているので、興味がある方はぜひ