お口の中の白いもの
こんにちは!
高知県大豊生まれ
はちきん歯科医師 「山下雅(みやび)」です。
香川県高松市「木太デンタルクリニック」で勤務しています。
毎日暑いですね〜!ちょっぴり暑さが和らいできた気もしますが…まだまだバテないように気をつけないと。
今日は赤ちゃんのお口の中によくみられる白い塊、「上皮真珠」についてです。
上皮真珠
乳歯は、生後6〜8ヶ月頃から生え始めます。(3〜4ヶ月で生えてきたという子も!)
下の前歯から生えてくるのが一般的ですが、上の前歯から生えてくる場合もあります。
それより前に(生まれてすぐにできる場合もあります)、歯茎に直径数mmの白い球状のぷっくりした塊ができることがあります。
もう歯が生えてきた?!何かの病気!?とびっくりするかもしれませんが、これは「上皮真珠」というものです。名前の由来は、見た目が真珠に似ているから。
中身は白いクリーム状です。
これは、発生の途中で歯を形成する組織が、歯を形成した後も吸収されずに残り、変化したものと考えられます。
数ヶ月で自然に消滅しますので、問題ありません。その後生えてくる乳歯にも影響はありませんので安心してくださいね。44%程の確率でみられるようです。かなり多いですね。
先天性歯
もう一つ、確率はかなり低いですが(0.02〜0.19%)、生まれた時から歯が生えていたり、新生児の時期に歯が生えてくることがあります。
これは「先天性歯」と言います。
歯の形成が未熟で、歯根(歯の根っこ)もほとんどできていないため、グラグラしています。
授乳時に、乳首を噛んで痛みがひどく我慢できない場合や、動揺が激しく飲み込んで喉に詰まらせる危険がある場合などは抜歯しますが、ほとんどの場合は経過観察を行います。
実際の「上皮真珠」です。生後1ヶ月と2週間でできていることに気付きました!
数ヶ月で自然になくなりました。
お口のなかには疑問がいっぱい!
ママやパパは自分のことよりも不安に思ってしまうことが多々あると思います。
赤ちゃんの口の中、気になる事があればお気軽にご相談ください。