歯周病と早産・低体重児出産

白のダリア 花言葉は「感謝、豊かな愛情」

こんにちは!

高知県大豊生まれ 

はちきん歯科医師 「山下雅(みやび)」です

香川県高松市「木太デンタルクリニック」で勤務しています

梅雨もそろそろ終わりを迎え、暑い夏が始まりますね☀️

みなさま体調管理はバッチリですか?

今回は歯周病と早産・低体重児出産の関係についてです。

え?とびっくりする方もいるかもしれません。

今や、成人の約8割がかかっているといわれている歯周病。

その歯周病が関連するといわれている病気は、

アルツハイマー病、骨粗鬆症、関節リウマチ、慢性腎臓病、誤嚥性肺炎、糖尿病、肥満など…

なんとなく、中年期以降に気をつける病気だと思っていませんか?

実は、歯周病にかかっている妊婦さんの場合、そうでない妊婦さんに比べて早産・低体重児出産のリスクは増加するんです。

どのようなメカニズムで影響するのかは明らかにされていない部分も多いのですが、歯周病原細菌の子宮内への移行、口腔内に生じた炎症性物質(サイトカイン)の子宮・胎盤胎児への影響などが考えられています。

お母さんのお口の中の状態が、お腹の中の赤ちゃんにも影響するなんて驚きです。

「歯周病?特に口の中で気になることなんて無いし、まさか自分がなってはずは…」

そう思っている方もいるんじゃないでしょうか?

残念ながら、歯周病は見た目では分かりにくく、症状もある程度進行しないと気付きにくい病気です。歯科医院で検査をすることでチェックすることができます。

妊婦健診受診者に対して、妊婦歯科健診受診者は5.8%と低いのが現状です。

妊娠中はむし歯・歯周病にかからないことが一番です。ベストなのは、妊娠前から歯の健康チェックをして、必要な治療は事前に済ませておくのが理想です。けれど、妊娠が分かってからでも決して遅くはありません。妊娠中でも治療は可能ですので、症状や妊娠期と併せて先生と相談してくださいね。

また、歯科でのレントゲン撮影は、見た目では分かりにくいむし歯や歯周病の診断には欠かせない処置です。

歯科用のレントゲン撮影では、撮影部位と子宮との距離が離れていますし、腹部は防護エプロンで覆われているので、胎児への影響はほとんどありません。

そして、レントゲン撮影時の放射線量も、ごくわずかな量です。

日本で日常生活中に浴びる“自然放射線量”は、1年で平均2.1mSvに対し、歯科用デンタル撮影1枚は約0.01mSv、パノラマ撮影1枚では約0.03mSvです。それぞれ210枚、70枚撮影して初めて1年間の総量と同じになるくらいですので、安心してください。

「妊娠中だから…」と、検査や薬などに必要以上に敏感になる方も多いですが、妊娠中ということをきちんと伝えてもらえば、歯科医院や病院も、診断と治療とリスクを踏まえた上で必要な処置を行ってくれます。

もし、不安なことや分からないことがあれば、遠慮せずに聞いてくださいね。

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